白馬岳縦走

「心の回復~野生イルカと島民のふれ合いを通して~」を実施予定でしたが、天候不良に2度の欠航となり、実施することができませんでした (2023年8月 と2024年3月に実施予定でした)。 代替プログラムとして同じ児童を対象に登山プログラムを実施しました。普段、何もしなくても時間が過ぎていく日常生活を飛び出し、少し大変なこと、苦しいこと、それらを自分で、仲間で乗り越える体験をすることは、人生において大切なことだと考えています。 固定概念が固着化すると「自分は○○な人だ」、「どうせ○○だから」と、過去の自分と比較し、本当の自分の力を発揮できない場合があります。その自信なさが、社会生活での不適応の一因になっており、困難な状況を打開していく力が不足しているように思います。

今回のプログラムである自馬岳縦走は、誰に対しても平等で、雄大な自然の中で自分の足で、意志で進まなければならない環境において、自分の本来もっている力を実感し、前向きに物事をとらえられるきっかけになればと思います。活動後、「途中、無理だと思ったけど頑張れた」、「頂上についたときはめちゃくちゃ感動した」、「みんながいたから頑張れた」など、自分やグループについて考えていた 様子が伺えました。また、活動以外の時間でも、引率職員や登山者と触れ合う時間があり、時間に追われないゆっくりとした空間の中で色々な話をしていました。 不登校など、日常で生きづらさを感じている子ども達ではありますが、このような体験を積み重ねていくことで、少しでも前向きに、少しでも自分を認められるようになっていってほしいと思っています。そのために、自然環境を舞台にした活動は大変有意義であると考えており、このような助成金があることは大変ありがたいです。この度は、ありがとうございました。

助成事項について



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